長谷川仁 HASEGAWA,Jin

大阪ピカピカ

大阪・アート・カレイドスコープ

繁華街にある派手なネオンの看板には大阪人の目立ちたがり精神が色濃くでていると思います。そしてこの「大きくしたら目立つやろ」とどんどんエスカレートして行くパワーこそが大阪らしい精神の現れであり、他の土地にはない風土だと思えます。

この大阪のシンボルにもなっているネオンのサインを利用して作品を作ろうと思います。設置される中央電気倶楽部は電機業界の社交場として長い歴史をもつ伝統ある倶楽部です。そこに電気やネオンから連想される「ピカピカ」の文字をつくります。交互に点滅するピカピカの文字は、大阪の町や人々にもっと輝いてほしいと願うメッセージです。大阪の文化として根付いている目立ちたがりの精神が“ピカピカ”と発揮されることこそが、既成概念を打ち破り新たな大阪を作り出してゆくエネルギーになるのではないかと思います。