長谷川仁 HASEGAWA,Jin

指先みたいなもの

滋賀・大阪・東京・福岡

全ての生き物は自然の中で吸収分解を繰り返しながら、無駄なく何度も循環しています。私たち人間を構成している物質は36種類の元素です。毎日他の生き物を食べては排出を繰り返し、いずれ死んだ時にはその体を作っていた物質を地表に放出し、微生物や植物が吸収する事で別の生命に姿を変えていきます。36色の点々模様は水素・酸素・炭素・窒素など、36種類の元素を表しています。それらの元素は、ときにクマのような生き物の姿をしている時もあれば、目に見えない塵となって地面にとどまることもあります。
提灯が伸びているときは「生」を、畳まれているときは「死」を象徴しています。地球上の全ては自分とは違う切り離された存在のように見えているけれど、自分の指先みたいにしっかりと繋がっているのです。

アップサイクルアートキャラバン2025で巡回展示します。
6/15,17 岡田茂吉研究所美術館(滋賀)
7/1~4 大阪経済大学学生ホール(大阪)
7/18~24 (20,21は休) 東京新聞本社ロビー(東京)
12/6~14 (8は休) 九州産業大学美術館(福岡)
2026,1/20~24,27~31 オリエアートギャラリー(東京)